こんにちは! イチヒラ(@ichihira_tw)です!
みなさんはトヨタ式の片づけ術って知ってますか?
「トヨタってあの車のトヨタ?」
そうです、あの車のトヨタです。
トヨタ式はトヨタ自動車によって長年培われてきた経営哲学や技術のことです。
自動車業界だけでなく様々な業界のビジネスマンにとって有益な考え方・ビジネススキルで、多くのビジネスマンに愛されています。
「いや、ビジネススキルと片づけってあんまり関係なくない」
そうツッコミを入れる方もいるでしょう。
しかしトヨタ式では”片づけ術”にも非常に力を入れています。
しかも仕事だけでなく家庭でも使える片づけ術なんです!
今回は、家庭でもトヨタ式の片づけ術を紹介していきます。
もくじ
4つのムダを見つける
「徹底的にムダをなくす」
というのがトヨタの基本思想です。
ムダをなくすには、4つのムダをまず見つける必要があります。
いらない物を保管するスペースがムダです。
物があふれていると時間のムダになります。
正しく片づけされていないと間違ったものを持ってきてしまうかもしれません。
頻繁に使うのに遠くにおいてあると、取りに行く時間がムダになります。
トヨタでは「スペースのムダ」「時間のムダ」「間違ってしまうムダ」「取りに行くムダ」を”4つのムダ”として、徹底的に排除していきます。
そして4つのムダを取り除くために、5Sを使っていきます。
5Sとは
整理(Seiri)、整頓(Seiton)、清掃(Seisou)、清潔(Seiketsu)、しつけ(Shitsuke)の頭文字をとって5Sと呼んでいます。
必要なモノを残し、いらないモノを捨てる:整理
あなたの家にはいらないモノがあふれていませんか?
「そのうち着る」と言ってしまい込んだ服、1回読んでそのままの本、飾りどころに困ったお土産の置物etc。
こういったモノが多ければ多いほど、必要なモノを置くスペースが圧迫されます。
いらないモノと必要なモノを分けて、いらないモノを捨ててしまいましょう。
分ける時の注意点は、定期的に使うモノ・使うか使わないか微妙なモノ・いらないモノの3つに分けることです。
使うか使わないか微妙なモノは、
「1か月使わなかったら捨てる」
など期限を決めて期限を過ぎても使わなかったら捨ててしまいます。
こうすることで、いらないモノを簡単に捨てていくことができます。

必要なモノを必要なだけ、いつでも取り出せるようにする:整頓
トヨタでいう”整頓”とはモノをきれいに並べて見栄えを良くしたりすることではありません。
必要なモノをいつでもすぐ取り出せるようにする収納術がトヨタの”整頓”です。
「食器を高いところにしまっているので、背伸びしています」
という方はませんか?
どれだけ見栄えよく食器棚に並べられていても、背伸びをしなければいけないなら「いつでも取り出せる状態にある」とは言えません。
目~膝の範囲の高さに置いて、ムリなく取り出せるようにしましょう。
例えば本棚。
大人と子供では身長が違うので、目~膝の範囲の高さにすれば、大人が読む本と子供が読む本がかぶることがありません。
また、子供も自分で簡単に取り出したりしまったりできるので、整理整頓のしつけもしやすくなります。
また、家族で使うモノの保管場所も注意が必要です。
「お父さんたちの部屋にあるから、簡単に取りにいけない!」
なんてことになったら、トヨタ式的にはNGです。
ハサミ・文房具・ティッシュなどの消耗品のストック・掃除機など家族全員がよく使うモノは、共有のスペースに保管しましょう。
https://ichihira.com/archives/11620
ちらかったり、汚れていたりしないように常にキレイにしておく:清掃
これはみなさんがよく行っている普通の掃除で構いません。
常にキレイにしておけば、整理・整頓も行いやすくなります。
整理・整頓・清掃をした状態が保たれているように維持する:清潔
「あれ?この前、部屋を片づけたばっかりなのに、もう汚くなってるな」
なんてことよくありませんか?
整理・整頓・清掃は一回だけすればいいというものではありません。
いつも整理・整頓・清掃を心がけることによって清潔が保たれます。
また、いつも心がけることによって、
「あ、これはここのほうが簡単に取りだせるかも」
「これは今は必要ないから買わなくてもいいな」
といった整理・整頓の改善にもつながっていきます。
整理・整頓・清掃・清潔を実践し、ルールを作り共有する:しつけ
独身だけだったら整理・整頓・清掃・清潔だけでいいのですが、家族がいる場合はルールを作って共有する必要があります。
例えば、子どもに
「ちらかしていないで、きれいにして!」
と叱って、片づけをさせたとしましょう。
ところが
「キレイにしたよ」
「これがキレイ!? 全然できてないじゃない!」
と言い争いになったことありませんか?
これは自分のキレイの基準と、相手のキレイの基準が違うから起こってしまいます。
それを避けるために明確なルールを作って家族で共有しましょう。
最後に
このようにトヨタ式の片づけ術は、仕事だけでなく家庭でも使ってみたいですよね。
特にしつけの部分は、結構な方が見逃していて、家族間でケンカになったりすることが多いです。
是非ともこの4つのムダに注目して、5Sを実践してみてください。
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