こんにちは! イチヒラ(@ichihira_tw)です!
ペットの爬虫類を撮影するために、SONYのZV-E10とE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSの組み合わせを試してみました!
最初に結論を言うと、この組み合わせはかなり微妙でした。
この記事では、ZV-E10とE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSを使用した実際の使用感とか作例を紹介していきます。
ZV-E10とE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSについて
ZV-E10は動物認識が入ってる
ZV-E10には動物認識が搭載されているので、犬や猫へのピント合わせがかなり楽になります。
当然最新のα6700のAIAFには劣りますが、この価格帯のミラーレスカメラとしてはかなり上位のAF精度です。
ただ、爬虫類相手になると動作することは少なく、種類によっては瞳として認識してくれない時もあります。
α7CIIのAIAFは爬虫類でも結構認識率高かったので、同じくAIAFを積んでいるα6700でも認識率は高いでしょう。
E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSの最短撮影距離は長め
E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSは広角側が25cm、望遠側が30cmと最短撮影距離が長めです。
広角側は比較的使いやすい焦点距離ですけど、望遠側は爬虫類の飼育ケージの奥行きによっては使いにくいかもしれません。
ただ、大きい爬虫類を撮る時は結構使いやすいと思います。
レンズ内手ぶれ補正あり
E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSはレンズ内に手ぶれ補正が入っているので、ボディ内手ぶれ補正が入っていないZV-E10の欠点をある程度サポートしてくれます。
めちゃくちゃ効くってわけじゃないので過信しすぎは禁物ですが、室内撮影ではシャッタースピードを少し下げて撮ることができると思います。
カメラの設定で、レンズ内手ぶれ補正をOFFにすることもできます。
ZV-E10とE 20mm F2.8で愛犬撮影開始
大きめの爬虫類たちで試し撮り
まずは大きめの爬虫類を試し撮りしてみました。
我が家で一番大きい爬虫類のピーターズバンデッドスキンクさんです。
あまり有名な爬虫類ではないので大きさのイメージがつきにくいと思いますが、有名なフトアゴヒゲトカゲと同じかちょい小さいぐらいの大きさのトカゲです。
餌を求めて這い出てきた瞬間を撮影。
ケージに設置されている照明と、コンパクトなLEDライトを使って撮影したのでF9にしてもISOが上がりすぎずにすみました。
このレンズ、犬だと毛並みが潰れてしまいやすいのですが、爬虫類相手だと肌がツルツルしてるので結構大丈夫そうです。
もう一枚撮影。
基本的にはAF速度も問題なくて、動物認識も動作してくれることが多かったです。
飼育者が多いレオパぐらいのサイズを試し撮り
まずはレオパを撮影。
AF速度も問題ないし、ストレスなく撮れました。
拡大すると、肌のつぶつぶ(イボイボい?)感も描写されていることがわかります。
犬を撮った時は、毛並みの質感とかが微妙だったんですけど、爬虫類は結構いけそうな感じですね。
アップにして横顔を撮ってみました。
こちらも先ほどと同様に悪くない写りで、犬を撮るよりはいい感じに撮れました。
レオパぐらいのサイズなら、結構問題なく撮れそう。
続いて、レオパよりもちょっと小さいハイナントカゲモドキを撮影。
こちらも悪くない写りですが、ちょっと描写がモヤっとしてたので、現像時に「かすみの除去」を少しプラスにしたらいい感じになりました。
レオパは動物認識が効いてくれましたが、ハイナンぐらいになると動作しないことが多かったです。
さらに小型の爬虫類を試し撮り
ハイナンぐらいまでは使えそうだったので、より小さい爬虫類でも試し撮りしてみました。
エレガンスボウユビヤモリというめちゃくちゃ小さいヤモリを撮ってみました。
最大8cmぐらいのヤモリですが、尻尾の長さをのぞいたら人差し指の第二関節ぐらい(5cmぐらい)までの長さしかありません。
このヤモリに関しては、レンズとの相性がめちゃくちゃ悪く、目の輪郭がぼやっとしてしまいます。
一応ボディをα7CIIに付け替えてみましたが、それでも同様の描画だったのでエレガンスボウユビヤモリは厳しいかもしれません。
エレガンスボウユビヤモリと同じぐらいの大きさのルゴッサフトユビヤモリも試し撮り。
こいつに関しては、エレガンスよりはよく撮れたと思います。
それでもちょっと微妙な描写なので、極小の爬虫類を撮影するのには向いてないレンズだと思いました。
キボシイシガメも微妙
一応キボシイシガメも撮ってみました。
これも顔のあたりにAFエリアを設定して撮ったのですが、やはり描写が微妙になりました。
感想
パワーズームは便利
E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSはパワーズームなのでグリップについているズームレーバーでズームの操作ができます。
パワーズームじゃないズームレンズだと、左手でレンズのズームリングを操作する必要があります。
右手だけでズームを操作できるのはかなり便利だと感じました。
右手が開くので、左手でピンセットで餌やりしながら撮影することも可能です。
AF速度は良好(速度は)
ソニー純正というレンズというだけあって、AF速度はかなり良好でした。
11年以上から販売されているレンズなので設計は古いと思うのですが、AFの速度はきになりませんでした。速度は。
室内の暗さや、散歩中の日陰の暗さでも問題なくAFは動作してくれました。
精度もいいとは思うのですが、ちょっと描写力が微妙なのでなんともいえないところです。
バリアングル液晶だけど気にならない
ZV-E10はバリアングル液晶を採用しています。
散歩中の犬を撮る時はストラップが邪魔になって操作がしづらいバリアングル液晶ですが、室内で爬虫類を撮るときにはストラップを使わないので問題ありませんでした。
なんなら、ずっと固定で使っていたのでチルトとかバリアングルとか関係ありませんでした。
レンズの描写が良くない
正直、このレンズの描写性能については良くありません。
レオパ以上のサイズの爬虫類ならあまり気になりませんが、レオパよりも小さい爬虫類の時はかなり微妙だと感じました。
コンパクトで使いやすいレンズなだけに、その点が残念ですね。
まとめ
爬虫類用としてはオススメしづらい。
正直ZV-E10はいいのですが、E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSというレンズは爬虫類用としてオススメしづらいです。
被写体によってかなり描写にバラつきが出ました。
たぶん設定を頑張れば多少はマシになるんでしょうが、今まで試した他のレンズはあまり設定をガッツリやらなくてもいい感じに撮れていたので、このレンズを「オススメだよ」とは言い難いです。
E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSは後継機が発表されましたが、光学系が変わっていないので多分描写もあまり変わらないでしょう。
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